22日午前、兵庫県姫路市の女性(67)が「検事を名乗る男らに現金約2千万円と暗号資産(仮想通貨)約1300万円相当をだまし取られた」と県警姫路署に届け出た。同署が特殊詐欺事件として調べている。
同署によると9月19日、女性宅の固定電話に通信業者の職員を名乗る男から「山口県で電話が不正利用されています」などと連絡があった。さらに別の電話で、山口県警の署員をかたる男から「マネーロンダリングに加わっている疑いがある」、検事を名乗る男から「資金を調査するために暗号資産を送金してください」などと言われた。
女性は10月10日から16日までの間、計6回にわたり、指定された口座にインターネットバンキングを通じて現金や暗号資産を送金したという。
同17日、県内の金融機関が県警に「不審な出入金があった」と連絡。女性は姫路署からの問い合わせで被害に気付いたという。