天元戦5番勝負第4局で初防衛を決め、取材に応じた一力遼天元=11月28日、洲本市小路谷、ホテルニューアワジ(撮影・大田将之)
天元戦5番勝負第4局で初防衛を決め、取材に応じた一力遼天元=11月28日、洲本市小路谷、ホテルニューアワジ(撮影・大田将之)

 2024年の囲碁界は、七大タイトルのうち、一力遼が四冠を同時に保持する史上6人目の偉業を達成したほか、9月に第10回応氏杯世界選手権で優勝し、日本勢で19年ぶりの主要国際棋戦制覇を果たした。井山裕太は三冠に返り咲き、タイトル通算獲得数を77とし、単独で歴代最多となる記録を樹立した。(小林伸哉)

 一力は1~3月、棋聖戦7番勝負で井山の挑戦を受け、4勝3敗のフルセットの末に3連覇。従来は2日制7番勝負だったが、今年から1日制に変わった本因坊戦5番勝負で5月、余正麒=神戸市中央区=を3勝0敗で破って初防衛した。