第174回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が14日、東京都内で開かれ、芥川賞は鳥山まことさん(33)の小説「時の家」、畠山丑雄さん「叫び」に決まった。鳥山さんは兵庫県宝塚市出身、明石市在住の作家、建築士。初ノミネートでの受賞となった。
受賞作の舞台は、古い一軒家。内装や意匠、空気感から、3世代にわたる住人たちの暮らしの記憶が、切れ目なく折り重なっていく。阪神・淡路大震災を想起させる「震災」もモチーフとなっている。
建築士としての知識や経験を注いだ作品で、「家」の視点から、かつてそこに暮らした人々の記憶を見つめるという、新たな建築文学の可能性を提示。2025年、第47回野間文芸新人賞を受けた。
鳥山さんは京都府立大学を経て、九州大学大学院修士課程を修了。23年、「あるもの」で第29回三田文学新人賞を受け、作家デビューした。























