小説「時の家」で14日、第174回芥川賞を受けた鳥山まことさん(33)は宝塚市出身で明石市在住。建築士でもあり、その知識や経験を注いだ本作は「家」の視点から、かつてそこに暮らした人々の記憶を見つめるという、建築文学の可能性を提示する。東京都内であった受賞会見で「受賞の瞬間は、うれしさと驚きがあった。作品が多くの方に読んでいただける機会を得られた」と感慨を語った。
受賞作の舞台であり、語り手でもあるのは解体を控えた一軒家。内装や意匠、空気感までが細やかに描写され、3代にわたる住人たちの暮らしが切れ目なく折り重なっていく。























