台風10号の接近に伴い兵庫県内の交通機関では31日、県西部の一部JR在来線で始発からの運転を見合わせるほか、高速バスが淡路島を通る路線や県内と東京を結ぶ路線などで運休する。
JR西日本は、兵庫県内を走る在来線のうち、山陽線の上郡-福山間、赤穂線の播州赤穂-岡山間、姫新線の新見-上月間で始発から運転を見合わせる。JR西と智頭急行が共同運行する特急「スーパーいなば」(岡山-鳥取)は始発から運転を見合わせる。
ほかの県内を含む近畿エリアでは、始発からおおむね通常通り運行。ただ、大雨など天候が急変した場合、五つの線区で始発から運転を取りやめる可能性があるとした。対象線区は、姫新線姫路-上月間▽加古川線加古川-谷川間▽赤穂線相生-播州赤穂間▽播但線姫路-和田山間▽関西線亀山-加茂間。
県内を走る主な私鉄に計画運休の予定はないが、阪急電鉄や阪神電気鉄道、山陽電気鉄道などによると、雨風が強まると、運転を見合わせる可能性があるという。
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神姫バス(姫路市)は、神戸と四国各地を結ぶ路線と神戸-松江線、神戸と淡路島を結ぶ各線を全便運休する。神戸市内の観光周遊バス「シティーループ」も全便で運休。姫路・神戸・三田-渋谷・新宿線(プリンセスロード)は9月1日まで運休を続ける。
本四海峡バス(神戸市中央区)や淡路交通(洲本市)は、神戸と淡路島を結ぶ路線に加え、徳島、有馬温泉との間で運行する高速バスを終日運休する。
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一方、神戸と四国、九州を結ぶフェリーは30日、神戸着の便で欠航が目立ったが、31日は運航再開へ向かう。
宮崎カーフェリーは、神戸港-宮崎港間で上下線とも通常運航を予定。ジャンボフェリーは台風の勢力が弱まったため、神戸-高松間や神戸-小豆島間の航路で順次再開する。
商船三井さんふらわあは30日の神戸発大分行きを欠航したが、31日の大分発神戸行きは通常通りの運航を予定。ただ、大幅遅延の可能性もあるという。(大島光貴)