「スマートエコタウン宝塚中山」に完成した共用棟=宝塚市安倉北5(関電不動産提供)
「スマートエコタウン宝塚中山」に完成した共用棟=宝塚市安倉北5(関電不動産提供)

 住民同士のつながりが希薄になる中、住宅開発業者が一戸建て住宅団地内の共用施設を使った地域活性化に取り組んでいる。施設には、交流拠点としてキッチンスタジオや子どもの遊び場、コワーキングスペースなどを整備。施設内でのサービスやイベントなどにも関わり、コミュニティーの核として団地の魅力向上につなげていく。(塩津あかね)

■太陽光パネルや大型蓄電池、防災拠点の役割も

三木市の緑が丘・青山地区で大和ハウス工業が建設する多世代交流施設の外観イメージ(同社提供)

 2023年秋から分譲中の「スマートエコタウン宝塚中山」(宝塚市)。全189区画の住宅がオール電化、太陽光パネルを備えるなど脱炭素化を前面に打ち出す。その一角で、開発業者の関電不動産開発(大阪市)が今年1月、木造平屋建ての共用棟(延べ床面積164平方メートル)をオープンした。