神戸経済同友会の会員経営者らが講師を務める授業が、星陵高校(神戸市垂水区)であった。経営者らは、生徒たちが1年かけて思い思いに調査、研究したテーマの発表に耳を傾け、ビジネスの観点から講評した。
地域の企業を知ってもらおうと、2019年度から続ける。同校2年生の探究活動の一環で、生徒らは個人や複数人のグループで調査。経営者らが毎年12月と年度末に同校を訪ねている。本年度から指摘点の改善状況を見られるよう、2回の授業に原則同じ会員が訪問する形に改めた。
3月10日の授業には、電気設備工事のコガセ工業(同市灘区)の福居洋美社長や配管製造の水登社(同市西区)の平井大介社長ら10人が参加した。生徒らは不安の解消策や部活動のモチベーションを高める方法などについて調査。アンケートやインタビュー結果を交えた発表が続いた。
関西エアポート神戸(同市中央区)の藤原大輔神戸統括部長は「12月に自分の言葉で発表してほしいと助言したが、今回はそれを踏まえ、身ぶり手ぶりなどを交えて一生懸命に自分の思いを伝えてくれた。今後も自信を持ってプレゼンしてほしい」と生徒らに呼びかけた。(谷口夏乃)