学校給食向けに供給する国産有機冷凍カット野菜のイメージ(泉平提供)
学校給食向けに供給する国産有機冷凍カット野菜のイメージ(泉平提供)

 国内で有機栽培された食材を使った「国産オーガニック給食」の普及に向け、食品商社の泉平(姫路市)と生活協同組合コープ自然派兵庫(神戸市西区)、一般社団法人日本有機加工食品コンソーシアム(同)は、3者で協定を結んだと発表した。今後、3者が協力して食材の生産から加工、流通に至る供給網を構築し、西日本の自治体を中心にオーガニック食材の導入を提案する。

 泉平は学校給食に食材を提案、納品するルートを持ち、同生協は有機野菜や無添加の加工食材を中心に商品展開している。同コンソは、生産者や食品メーカー、各地の生協など100社以上で構成し、有機農産物を使った加工食品の開発などに取り組んでいる。

 協定に基づき、泉平が自治体などへのオーガニック食材の提案と流通を担い、同コンソが原料と食材を調達する。同生協は啓発活動や食育を担当する。学校給食でどのような食材のニーズが高いかといった情報を3者で共有し、加工食材の開発も進めるという。

 同生協は国産有機野菜をカットして凍結した商品を取り扱っており、泉平はこノウハウを生かし、給食調理に適した大容量タイプを商品化する。早ければ今年の2学期にも納品が可能という。(広岡磨璃)