歓迎放水を受ける大韓航空の機体=18日午前、神戸市中央区、神戸空港(撮影・風斗雅博)
歓迎放水を受ける大韓航空の機体=18日午前、神戸市中央区、神戸空港(撮影・風斗雅博)

 神戸空港に18日、国際チャーター便が就航した。午前9時半ごろ、台湾・台北(桃園)からのスターラックス便が予定より約30分早く滑走路に降り立った。続いて同10時5分ごろ、韓国・ソウル(仁川)からの大韓航空便が到着。この日開業した第2ターミナルビル(T2)のロビーでは、空港・観光関係者らが到着便の旅客を歓迎した。

 両便とも小型機の「A321neo」で、国際化に伴い拡張された駐機場に到着。両便は折り返し、神戸からの旅客を乗せて出発する。この日午後には、台湾・台北(桃園)からのエバー航空便と、中国・上海(浦東)からの上海吉祥航空便も到着する予定。

 T2では、神戸市や兵庫県、神戸商工会議所などでつくる神戸空港利用推進協議会が、関西エアポート神戸とともに就航記念式典を開催した。久元喜造市長は「神戸空港の国際化により、神戸市は新たな国際都市としての可能性を手にした。神戸が関西全体の発展に貢献することができるように全力で取り組む」と強調。山谷佳之社長は「神戸空港はここで終わりではなく、これから成長する空港。今後も皆さんと力強いスクラムを組み、神戸空港を育てていきたい」と述べた。各航空会社の代表らも加わり、テープカットやくす玉割りで国際化を祝った。

 韓国、中国、台湾の3カ国・地域の航空会社4社が、中国・南京を含めた5都市の間を週40往復する。チャーター便だが、定期便のような運航となる。4~5月には、ベトナムの格安航空会社(LCC)ベトジェットエアを使ったツアーも予定されている。2030年前後には、国際定期便の運用も始まる。(大島光貴)