神戸・三宮のビジネス交流拠点「アンカー神戸」は15日、台湾・嘉義県にある同様の拠点「嘉義文化科技創新基地」と施設間連携の基本合意書を結んだ。神戸空港の国際化を機に、互いの利用者交流を深め、スタートアップ(新興企業)の日台双方への進出をサポートする。
アンカーが海外施設と合意書を結ぶのは初めて。今後、アジアを中心に海外施設との連携を強化する。
嘉義県は台湾中南部の農業県。同基地近くでは半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の新工場建設が進む。
アンカーで同日、双方の代表が覚書を交わした。アンカーを運営する神戸新聞地域総研の稲川勉所長は「日本と台湾のイノベーションの架け橋になる」とあいさつ。台湾側の執行責任者鄒淑文さんは「神戸はイノベーションが盛んと感じた。嘉義にも来てもらい、産業面で連携を深めたい」と呼びかけた。その後、日台と韓国の計10社がビジネスプランを発表し、交流を深めた。(広岡磨璃)