神戸港を出港する飛鳥Ⅲ=8日午後、神戸市中央区(撮影・斎藤雅志)
神戸港を出港する飛鳥Ⅲ=8日午後、神戸市中央区(撮影・斎藤雅志)

 日本郵船傘下の郵船クルーズ(横浜市)の新クルーズ船「飛鳥Ⅲ」(5万2265トン)が8日、神戸港に初めて入港した。100人を超えるファンが旗を振るなどして出迎える中、午前8時半に中突堤に着岸。船は午後5時過ぎに汽笛を鳴らして出発し、次の寄港地の大阪港に向かった。

 飛鳥Ⅲはドイツの造船所で建造され、横浜港を母港とする。全長230メートル、客室381室で乗客定員740人。客室の一部は47都道府県の魅力をPRする仕様にしており、兵庫県をイメージした客室には、播州織や姫路の革製品、豊岡のかばんなどを備える予定。

 今回の入港は就航前の習熟航海の一環で、旅客を乗せずに運航した。今月20日に就航し、当面は横浜港を発着するクルーズを実施する。神戸港には9月下旬に寄港する予定で、9、10月に神戸発着のクルーズを計画している。(西井由比子)