就活生の3人に1人が「採用大学に自分の大学がないと応募せず」 ※画像はイメージです(Paylessimages/stock.adobe.com)
就活生の3人に1人が「採用大学に自分の大学がないと応募せず」 ※画像はイメージです(Paylessimages/stock.adobe.com)

就活生の3人に1人が「採用大学に自分の大学がないとエントリーを控える」--そんな調査結果が就活サイト『就活総合研究所』を運営する株式会社Synergy Career(大阪府大阪市)の「採用大学」に関する調査でわかりました。また、企業が特定の偏差値未満の大学の出身者の者を採用選考から除外する、いわゆる「学歴フィルター」を実感する就活生が約6割にのぼることもわかりました。

調査は、2026年卒・2027年卒で就活中、または就活を終えた学生200人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。

まず、「採用大学ランキングを企業選びの参考にしたことがありますか」と尋ねたところ、「いつも参考にしている」(10.0%)、「ほとんど参考にしている」(16.5%)、「半分くらい参考にする」(14.5%)、「ときどき参考にする」(15.0%)を合計すると56.0%にのぼりました。

また、「採用大学ランキングの印象」としては、「学歴フィルターの証拠」(65人)が最も多く、次いで「応募できるかどうかの目安」(53人)、「自分の大学の評価を確認できるもの」(48人)と続き、採用大学ランキングは就活生にとって学歴フィルターの象徴として警戒される一方で、進路選択の参考指標として利用されていることが明らかになりました。

続けて、「第一志望の採用大学に自分の大学が含まれていなかった場合の応募」について尋ねたところ、「自分の大学が含まれていなくても絶対にエントリーする」は11.0%、「多分エントリーする」は30.0%となり、一定数の学生は採用大学の有無に関わらず、志望度の高さを優先して挑戦する姿勢を持っていることがわかりました。

一方で「絶対にエントリーしない」(17.5%)、「多分エントリーしない」(14.5%)と答えた学生も約3割存在し、採用大学を内定可能性の判断材料として強く意識していることがうかがえます。

また、「学歴フィルターの存在」について、「非常に感じる」(20.0%)、「やや感じる」(39.0%)と答えた就活生は合わせて59.0%。一方で「全く感じない」(12.0%)「あまり感じない」(8.0%)と答えた学生も20.0%存在し、学歴よりもスキルや人物面で評価されると捉えている層も一定数いることが見て取れました。

最後に、「大学名よりも重視されると感じる要素」を尋ねたところ、最も多かったのは「コミュニケーション能力」(88人)でした。次いで「リーダーシップ」(43人)、「論理的思考力」「資格」(いずれも42人)といった実務に直結する力や具体的な成果につながるスキルが挙げられました。

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【出典】
▽就活総合研究所/【調査レポート】採用大学実績を企業選びの参考にする就活生は56.0% | 3割は自大学がないと応募せず