神戸空港のポテンシャルについて語る李碩雨さん=東京都港区、大韓航空日本地域本部(撮影・広岡磨璃)
神戸空港のポテンシャルについて語る李碩雨さん=東京都港区、大韓航空日本地域本部(撮影・広岡磨璃)

 ミナトは今も昔も世界の玄関口だ。海の港は神戸を国際都市として輝かせた。この春から、海外との往来に空の港も加わった。ヒト、モノが行き交う玄関口の今とこれからをキーパーソンに語ってもらった。

■日本港運協会会長・久保昌三さん 一体的利用、港湾の需要増に期待

 神戸港は明治の開港とともに、日本の国際化と近代化をリードしてきた。30年前の阪神・淡路大震災による物流の変化が響き、コンテナ取扱量は伸び悩む。港湾運送関連企業でつくる「日本港運協会」会長の久保昌三(まさみ)さん(元上組社長)は「地方港から神戸に貨物を集め、神戸港に近い工場で貨物をつくり出す地道な取り組みが必要」としつつ、新たな展開にも期待する。