第96回選抜高校野球大会に出場する報徳学園が22日、初戦に挑む。「学生コーチ」としてチームを支えるのはOBで大阪工業大3年の安井龍玄さん(21)=尼崎市。現役時代は出場機会が少なく、3年時には新型コロナ禍で春夏の甲子園が中止に。だからこそ「センバツ出場は自分のことのようにうれしい。前回取り逃がした優勝を目標に一戦一戦勝ち抜いてほしい」と力を込める。(池田大介)
■あの時かけてほしかった言葉を
野球好きの父の影響で、小学3年から少年野球チームに所属し、中堅手として主軸を担った。6年時には高倍率を勝ち抜いてジュニアチーム「阪神タイガースジュニア」にも選ばれ、甲子園球場の室内練習場で阪神の元選手から打撃や守備を教わった。チームメートは高レベルだったが、負けているとは思わなかった。