「なかまリスト」を手にする河本隆生さん(右)と妻の陽子さん。「いずれはポータルサイトを作りたい」と話す=神戸新聞阪神総局
「なかまリスト」を手にする河本隆生さん(右)と妻の陽子さん。「いずれはポータルサイトを作りたい」と話す=神戸新聞阪神総局

 学校に行きにくい子どもと保護者が、学校や家庭以外の「第三の場所」につながりやすいようにと、西宮市の不登校支援団体「C.P.P.A.」が県内のフリースクールなど96カ所を一覧できる冊子「なかまリスト」を制作した。施設の特徴と支援内容、不登校に関する情報も掲載。代表の河本隆生さん(51)は「自宅から遠い所を望む子もいれば運動や演劇に興味がある子もいる。多様な場所を知ることで不安を解消し、選択肢を広げる助けになりたい」と話す。(広畑千春)

 団体は不登校の子の親らが2022年に設立。河本さんも7年前に長男が不登校になったが「フリースクールという存在すら知らず、運良くつながれたのは異変を感じて約9カ月後。その間に親子の関係も子どもの精神状態も悪化した」と振り返る。親の会でも「ネットで検索疲れしてしまう」「実態が分かりづらい」などの声が上がっていたという。