堂々と選手宣誓する関学の西浦章博主将
堂々と選手宣誓する関学の西浦章博主将

 ラグビーの第105回全国高校大会が27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕し、関学の西浦章博主将が開会式で選手宣誓した。出場56校を代表し、「分断や争いが起きるこの時代に、私たちがノーサイドの精神を体現する意義は大きいはず」と力を込めた。

 6日の組み合わせ抽選会で大役を任された西浦主将は、自分で文章を考え、学校の空き時間や下校中に何度も復唱してきたという。憧れの聖地で右手を高々と掲げ、「支えてくれた全ての人、これまで戦ってきた全チームの思いを背負い、正々堂々戦う」と宣言した。

 「とても緊張したが、自分らしく話せたと思う。この1年間で感じてきた感謝の気持ちを込めた」と西浦主将。5大会ぶり8度目の出場となる関学は、28日に九州学院(熊本)との1回戦に挑む。「ベスト8以上が目標だが、まずは初戦が大事」と集中力を高めていた。(伊田雄馬)