武地秀実さんが病床で書き上げた絵本「えべっさま物語」を持つ松田恵司さん。事務所の武地さんの机は亡くなる前のままで、毎日コーヒーを入れる=西宮市田中町
武地秀実さんが病床で書き上げた絵本「えべっさま物語」を持つ松田恵司さん。事務所の武地さんの机は亡くなる前のままで、毎日コーヒーを入れる=西宮市田中町

 西宮神社(西宮市)ゆかりの伝統芸能「えびすかき」の再興に尽力し、昨年5月に68歳で亡くなった武地秀実さんが原作を手がけた絵本「えべっさま物語」が出版された。「福の神」として知られるえびす様だが、大きな悲しみを越え、人々に笑顔を振りまくまでの物語を創作した。えびす様、えびすかきを広く知ってもらいたいという遺志が込められている。(土井秀人)