小野署、ルージュフォンセ、小野高校生が組んで考案した「ア・タマモーレ」=小野市黒川町
小野署、ルージュフォンセ、小野高校生が組んで考案した「ア・タマモーレ」=小野市黒川町

 自転車事故から頭を守れ-。そんな願いを込めたカップケーキ「ア・タマモーレ」が誕生した。兵庫県警小野署が地元で親しまれる洋菓子店「ルージュフォンセ」(兵庫県小野市黒川町)に製作を依頼し、小野高校(同市西本町)書道部の生徒が命名。秋の交通安全運動(21~30日)に合わせて限定販売されている。(井筒裕美)

 ケーキはヘルメットをかぶる子どもをイメージし、オーナーシェフの住本和之さん(57)らが考案した。ヘルメット部分はチョコレートでコーティングしたフィナンシェ、にっこり笑う顔はバニラ風味のムースで表現。カップ部分には、しっとりとしたスポンジと生クリーム、甘酸っぱいイチゴを重ねた。髪を表したビターなチョコレートもアクセントとなり、一つで満足感のある味わいが楽しめる。

 小野署はこれまでも相次ぐ特殊詐欺被害を防ごうと、パン店「アイガー小野店」(同市黒川町)に依頼し、被害「防止」にかけて帽子の形をした「ぼうしパン」を期間限定で販売してもらうなど、地元と連携し、啓発に取り組んでいる。

 「ア・タマモーレ」の商品名を考えたのは、小野高2年で書道部の山本瑛大(えひろ)さん(17)。同高は生徒主体の交通安全運動を推進するモデル校として指定されており、店内には「かぶろう まもろう ぶじかえろう」と書いた書道作品も展示されている。

 同署の田中厳光(よしかね)署長(54)は「学生から大人までヘルメットをかぶり、被害を軽減して命を守って」と呼びかけた。

 540円。午前9時半~午後7時。金曜定休。ルージュフォンセTEL0794・62・8858