江戸時代の製法でつくる尼崎市の特産品「尼の生醤油(なましょうゆ)」が、2028年6月末で販売を終了する。大豆などの原材料費の高騰で、安定した製造・販売が難しくなった。冬場の1月からの醸造を経て毎年7月に始まる販売は、今年を含めて残りわずか。販売元は「心苦しいが、購入の機会が限られるのでたくさん手にとってほしい」と呼びかける。
市内の経営者らでつくる保存会などが先月23日、販売終了を公表した。
「尼の生揚(きあげ)醤油」として江戸期に生産が始まり、明治期には米国やカナダなどにも輸出された。第2次世界大戦後は大豆や小麦といった原材料の調達が難しくなり生産が途絶えたが、1985年に保存会ができ、復活させた生醤油を同年から毎年販売してきた。
たつの市のヒガシマル醤油に醸造を委託している。塩分控えめながら香ばしさとまろやかさが特徴。一般的なしょうゆは年間を通して仕込むが、1月中旬から1カ月間、自然の寒さを利用し低温で仕込む。厳冬期は雑菌が少なく塩分を抑えても腐敗の心配はないという。1本750ミリリットル瓶で税込み720円。今年は約1万2千本製造し、今月1日から販売を始めた。
販売終了は原材料費の高騰のほか、購入量の減少も理由という。最終の販売は27年7月~28年6月末。購入や問い合わせは、尼新実業TEL06・6417・7111(平日午前9時~午後5時)(金 旻革)























