防災庁の役割について期待と注文を口にする兵庫県震災復興研究センター事務局長の出口俊一さん=13日午後、神戸市長田区久保町
防災庁の役割について期待と注文を口にする兵庫県震災復興研究センター事務局長の出口俊一さん=13日午後、神戸市長田区久保町

 参院本会議で設置関連法が可決、成立した防災庁。阪神・淡路大震災で被災者支援に尽力した有識者は、災害障害者の把握や住民に寄り添った復興の在り方など、今なお続く課題の改善を求める。2024年の能登半島地震では自治体間で支援に差が生じたため、神戸のボランティア団体は情報共有の推進を期待する。

 「災害による障害者の人数が公表されないと、当事者は置き去りにされた感覚になる」。阪神・淡路で障害を負った被災者を支援してきたボランティア団体「よろず相談室」(神戸市)の元代表、牧秀一さん(76)=同市=は力を込める。

 阪神・淡路の約15年後、兵庫県と神戸市は災害障害者349人を確認したが、把握できたのは一部とみられ、実数は不明なまま。牧さんは国に災害時の実態把握を求めてきたが、東日本大震災でも大半の自治体で全体像が分かっていない。