兵庫県姫路市呉服町の大手前通り沿いに、飲食の提供を含むイベントやフリーマーケットなどに活用できるレンタルスペース「トキトバ」が誕生した。にぎわい創出を目的に、ヤマサ蒲鉾（かまぼこ）（同市夢前町置本）が自社の所有地を整備した。利用予約の入っていない時間帯は一般にも開放し、自由に休憩できる。

　敷地は約２１０平方メートルで、南北約９メートル、東西約２３メートルの長方形。名前は「時と場所」から取った。温かみを感じる空間にしようと地面には枕木を敷き詰め、一定の距離を保ちつつテーブルと椅子をずらりと並べた。

　お披露目を兼ねて開かれた交歓会には、大手前通り街づくり協議会の会員ら約１００人が出席し、地酒や姫路おでんを片手に歓談。ヤマサ蒲鉾の名田和由社長（５５）は「利用方法は使う人次第。市民や観光客が集い、楽しく交流できる場になれば」と話していた。

　料金は利用時間の長さや曜日で異なり、午前９時～午後９時の終日利用の場合、平日なら１万６千円、土日祝なら２万円。予約はヤマサ蒲鉾ＴＥＬ０７９・３３５・１０５５

（安藤真子）