兵庫県姫路市出身の日本画家・丸投三代吉(まるなげみよきち)(1911~91年)の作品展が、姫路市青山北3のギャラリー喫茶「歓創居(かんそうきょ)」で開かれている。川のせせらぎを描いた作品など、夏を感じられる16点が並ぶ。25日まで。
丸投は同市広畑区出身で、幼少期から独学で絵を学んだ。シベリアで抑留生活を送った経験から、郷土の自然や動物などを自由かつ生命力豊かな画風で表現している。ギャラリーは、丸投の長女、丸尾三千代さんがオーナーを務める。
会場では、1980年の院展作品「夏のはなし」が目を引く。縦約2メートル、横約2・5メートルの大作で、川で泳ぐ子どもやスイカを取る人など、のどかな夏の情景と色とりどりの花を温かな筆致で描いている。
旅先の風景やアサガオなどの植物を記録したスケッチブックも並ぶ。
丸尾さんは「作品にはさまざまな動物が描かれている。探しながら楽しんで見てほしい。じっくり見るといろんな発見があると思いますよ」。
午前11時~午後5時(25日は同3時まで)。無料。歓創居TEL079・267・7373
(橘高 声)