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牧野富太郎が命名したコヤスノキ=姫路市立手柄山温室植物園
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牧野富太郎が命名したコヤスノキ=姫路市立手柄山温室植物園
現在は播磨地域の丘陵地でしか確認されていないというトサオトギリ=姫路市立手柄山温室植物園
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現在は播磨地域の丘陵地でしか確認されていないというトサオトギリ=姫路市立手柄山温室植物園
温室内で開花したサギソウ=姫路市立手柄山温室植物園
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温室内で開花したサギソウ=姫路市立手柄山温室植物園

 兵庫県・播磨地域の希少植物を紹介する「播磨の絶滅危惧種展」が、姫路市立手柄山温室植物園(同市手柄)で開かれている。市花のサギソウをはじめ、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者、牧野富太郎が命名したチトセカズラやコヤスノキなど約150種の草花や木が並ぶ。6月11日まで。(辰巳直之)

 同園は、県内を中心に絶滅の恐れがある固有種の種や苗木を集め、保存に取り組む。会場では、水田やため池、湿地といった身近な環境で育つ植物を中心に展示している。

 温室では、県のレッドデータブックでBランクに指定されているサギソウを紹介。市鳥のシラサギが羽を広げたように見えるかれんな花を咲かせている。同園では現在、市内9カ所で自生地を確認しているという。

 たつの市出身の研究者大上宇市が発見し、牧野が命名した幻の木「コヤスノキ」のほか、現在は播磨地域の丘陵地でしか確認されていないというトサオトギリも並んでいる。

 会場には、「雑草という草はない」という牧野の言葉を紹介するパネルが立つ。同展を企画した研究員の松本修二さん(69)は「世の中で雑草だと思われている草が、実は絶滅しかかっている。私たちの身近にあることを知ってもらいたい」と話した。

 午前9時~午後5時。入園料は大人210円、小中学生100円。同植物園TEL079・296・4300

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