兵庫県姫路市安田の宝角(ほうずみ)隆義さん(81)が5月下旬、自宅玄関前の庭木に、長さ約165センチのヘビの抜け殻が垂れ下がっているのを見つけた。うろこの形からアオダイショウとみられる。頭から尻尾まで完全な形で残っており、「ヘビの抜け殻は幸運の象徴。わが家にもいいことがありそう」と目を細めた。
「何かぶら下がってるな」。5月27日正午ごろ、小学生の孫の運動会から帰ってきた宝角さんは、ナンテンの木に何かが垂れ下がっているのに気付いた。よく見ると長いヘビの抜け殻で、近くにいた家族は悲鳴を上げたという。
宝角さんの自宅の隣には2年前まで、親族が所有する江戸後期の土蔵が2棟あり、親族の間では「蔵には守り神のヘビがすんでいる」との言い伝えがあったそうだ。
だが蔵を取り壊すことになり、作業中に隣人や業者が、ヘビが現場から逃げ出すのを目撃したという。宝角さんは「守り神だったヘビは今も近くにおり、きっとその抜け殻のはず。今後も宝角家を守り続けてほしい」と願う。
抜け殻は近く、動物好きの知人にあげるという。(成 将希)