兵庫県姫路市安富町の安富ゆず組合(横野正雄代表理事)が、特産のユズと姫路産ショウガを組み合わせたジャムを開発した。爽やかなユズの香りとショウガの辛味のバランスにこだわり、試作を重ねて仕上げた自信作だという。
安富地域では30年前からユズの生産が本格化し、現在は50軒近い農家が育てる。加工施設「安富ゆず工房」では約30種の加工品を製造。2018年には安富産の小豆とユズを2層に分けて詰めたジャムを発売し、兵庫県の加工品コンクールで最優秀表彰を受けた。
手応えを得て、すぐにジャム第2弾の構想が始まった。県姫路農業改良普及センターの助言の下、わずかに生産者が残るショウガに注目。姫路市飾西の若手生産者から辛味が際立つひねショウガを仕入れた。
色鮮やかさを重視し、ショウガが褐色化しないよう工程を工夫。イベントで試食も行い、幅広い人が食べやすい味を心掛けた。お湯で割っても楽しめるよう糖度は65度と高めに決めた。
組合の中塚泉理事(61)は「どちらも健康づくりに役立つ食品。風味の組み合わせを楽しんでほしい」とPRしている。工房で28日から発売。155グラム入り648円。安富ゆず組合TEL0790・66・2801
(小林良多)