姫路

生野銀山で宿泊、「一円電車」のプラレール… 日本遺産活用、高校生が活性化アイデア発表

2021/12/21 05:30

 日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」を地域の活性化につなげようと、播磨・但馬地域の高校生がアイデアを発表する会が19日、兵庫県福崎町福田の町文化センターで開かれた。生野銀山(朝来市)や明延(あけのべ)鉱山(養父市)の魅力を若者の目線で考え、具体策を提案した。(地道優樹)

 同遺産の沿線6市町や神戸新聞社などでつくる推進協議会が主催するワークショップの一環。香寺、福崎、市川、神崎、生野、和田山の6校から計24人が参加し、10月以降、現地取材やリポートの作成に取り組んできた。

 発表会はその仕上げとして開かれた。香寺高は生野銀山の旧職員宿舎での宿泊プランを考案し、地元産の「生野紅茶」を試飲したり、近くの銀山湖でワカサギ釣りを楽しんだりする案を披露した。

 明延鉱山を取材した市川高は、閉山前の1985年に廃止された「一円電車」に着目。2010年に有志が常設レールを一部再現して復活させたが、新たに駅舎も整備し、一円電車のプラレールを販売することを提言した。

 福崎高は馬車の休憩所があったとされる姫路市船津町を取り上げた。馬車道の歴史を伝える地元公民館の展示場に足を運んでもらうには、クイズコーナーや特製の景品が当たるガチャガチャが必要と考えた。2年の女子生徒(16)は「専門用語や漢字の説明を極力減らし、子どもでも楽しめる展示場にすることが大切だと思う」と話していた。

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