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梅澤雅房さんが緻密に再現した戦艦大和の模型=姫路市
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梅澤雅房さんが緻密に再現した戦艦大和の模型=姫路市
細部まで緻密に作られた戦艦大和の模型。乗組員の姿も=姫路市
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細部まで緻密に作られた戦艦大和の模型。乗組員の姿も=姫路市
図面や雑誌の情報を基に再現している=姫路市
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図面や雑誌の情報を基に再現している=姫路市

 幼い頃からプラモデル作りに熱中した兵庫県姫路市の梅澤雅房(まさふさ)さん(65)が、旧日本海軍最大の戦艦「大和」の模型を約30年かけて完成させた。全長は約2・6メートルあり、実物の100分の1の大きさ。乗組員の姿まで緻密に再現し、沈没前の勇姿をよみがえらせた。「平和の尊さを感じてほしい」と願い、加西市鶉野(うずらの)町の鶉野飛行場資料館に寄贈する。

 大和は1941年12月、太平洋戦争の開戦直後に就役。45年4月、東シナ海で米軍の攻撃を受けて沈没し、約3千人が死亡した。

 梅澤さんは幼少時からプラモデルが好きだった。既製品では飽き足らず、部品まで手作りするようになった。大和のほか、ゼロ戦や国史跡の竹田城跡(朝来市)など、さまざまな模型を作っている。

 船への憧れは強く、「作るなら大和を」と制作に取り掛かった。図面や雑誌の情報を基に、砲塔や艦載機射出機(カタパルト)などをこつこつと作り続けた。

 梅澤さんによると、大和のプラモデルは通常、実物の200分の1までで自身の模型は倍の大きさ。日焼けした甲板などで就航以来、南洋を航海した痕跡を表した。部品は全て手製。甲板は約2500本もの細い木の棒を貼り付けて再現し、窓の中の換気扇など細部までこだわり抜いた。

 「完成した大和を見てもらい、3千人が戦場で命を失った悲惨な歴史に思いをはせてほしい」と梅澤さん。寄贈した後、鶉野飛行場資料館で来春にも展示される予定だ。(安藤真子)

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