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選手と静かに喜びを分かち合うコーチ陣=姫路市打越(撮影・大山伸一郎)
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選手と静かに喜びを分かち合うコーチ陣=姫路市打越(撮影・大山伸一郎)
藤田明彦監督と三牧一雅部長に祝いの花を渡す3年生ら=姫路市打越(撮影・大山伸一郎)
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藤田明彦監督と三牧一雅部長に祝いの花を渡す3年生ら=姫路市打越(撮影・大山伸一郎)

 14年ぶりの「春の聖地」へ-。東洋大付属姫路高校(兵庫県姫路市書写)が28日、西宮市の甲子園球場で3月に開幕予定の第94回選抜高校野球大会への出場を決めた。長年チームを率い、3月で勇退する藤田明彦監督や三牧一雅部長の「有終の美」を飾ることになる今大会。喜ぶ選手らと共に、OBや保護者らがナインの活躍に早速期待を寄せた。

 午後3時31分、報道陣が集まる校長室に、大会本部から電話がかかった。大森茂樹校長は笑みを浮かべながら「謹んでお受けします。ありがとうございます」と応じ、出場を承諾した。校内には出場を知らせる新聞の号外も配られ、帰宅途中の生徒が次々と手に取った。高校1年の男子生徒らは「いつも朝早くから練習を頑張っている姿を見ているので、自分のことのようにうれしい」と話した。

 電話を受け、大森校長らは早速、姫路市打越にある野球部のグラウンドへ。藤田監督と選手たちを前に「出場校に本校が推薦され、ありがたく承諾した。おめでとう」などと激励。ファンらのお手製という「祝 8度目センバツ出場」と書かれたくす玉も割られ、グラウンドは一気に祝賀ムードに包まれた。

 グラウンドには保護者やOBらも駆け付け、記念撮影をする姿も。岡部虎尉(とらい)主将の父浩志さん(47)は「今日は朝から緊張していた。まだ信じられない」と笑いつつ、「選手たちは監督のためにと、甲子園を目標に頑張ってきた。少しでも長く一緒に野球ができれば」。野球部の1期生で、後輩たちの練習を見に行くこともあるという中崎俊作さん(73)=姫路市=は「投手を中心に守り勝つ東洋らしいチーム。春の最高記録のベスト4をぜひ超えてほしい」と期待した。

 同校OBで、1982年夏の大会で甲子園に出場した池内伸介さん(57)=姫路市=は、出張先の福島県で吉報を知った。直前にグラウンドで藤田監督に会った際、特に森健人投手の勝負勘を評価していたといい、「監督たちと一つ一つ勝ち上がって」と話した。

 姫路市の清元秀泰市長も「先輩方が築かれた伝統を受け継ぎ、気持ちを一つにして全国に羽ばたくことを期待します」などとコメントを寄せた。(山本 晃)

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