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のり網に引っかかって動けなくなった船(姫路海上保安部提供)
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のり網に引っかかって動けなくなった船(姫路海上保安部提供)

 姫路海上保安部(兵庫県姫路市飾磨区須加)は、2021年に明石海峡以西の播磨灘で発生した海難事故のまとめを発表した。船舶事故、人身事故ともに増加しており、同保安部は「安全を十分に確保して楽しんで」と呼び掛けている。

 船舶事故は41隻で、20年に比べて8隻増えた。プレジャーボートが31隻で最も多く、全体の75%を占めた。同保安部によると、プレジャーボートの事故は全国で増加傾向にある。安藤洋交通課長は「新型コロナウイルス禍で屋外レジャーが人気になり、船舶免許を取得する人が増えているのが背景にある」と分析する。

 船舶事故の原因は、エンジントラブルなど機関故障による運航不能が12隻と最も多く、「定期的なメンテナンスと、バッテリーやオイルの交換を心掛けて」と注意喚起する。

 その次に多いのが乗り上げで、20年比で3隻増の11隻だった。安藤さんは「全国的に2番目に多いのは衝突事故だが、播磨灘ではのり網への乗り上げが多い」と話す。特に養殖いかだを設置する9月や撤去する5月に事故が起こりやすく、「作業途中は海上にのり網が張られていないこともあるため、海面下のロープに引っかかってしまう」という。対策として「安全情報を事前に確認し、ブイの中に入らないで」とする。

 一方、人身事故は20年比で11人増えて23人。ボード上に立ち、パドルをこいで進むスタンドアップパドルボード(SUP、サップ)から転落した事故などがあった。死者・行方不明者は6人増の7人で、いけすなどで釣り中にバランスを崩して転落するケースなどがあった。安藤さんは「釣りやマリンレジャーを楽しむ際は、船に乗っていなくてもライフジャケットを着用して」と話す。(安藤真子)

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