姫路

巡視艇「ひめぎく」が就役 感染症患者の搬送にも対応 姫路海保

2022/02/13 05:30

 姫路海上保安部(兵庫県姫路市)に、新たに造られた巡視艇「ひめぎく」(26トン)が就役した。新型コロナウイルス禍を受けて感染症患者を収容できるスペースを備え、家島諸島からの救急搬送にも活用できる。コロナ対応の巡視艇は横須賀海上保安部(神奈川県)に続いて全国2隻目という。

 「ひめぎく」は姫路海上保安部が代々使っている船名で、姫路と県花のノジギクに由来する。新造船は長さ約20メートル、幅約4・5メートル。感染症患者を搬送するための区画を設けるため、操舵(そうだ)室が約1メートル長くなった。同区画には最大3人が着席でき、排気口から空気が外に出る仕組みになっている。

 家島諸島からの救急搬送は、姫路市消防局の救急艇「いえしま」(19トン)が主に担っているが、急患が多発した場合などはひめぎくも出動する。通常の海難救助や違反の取り締まりなどにも対応する。

 ひめぎくの田中淳貴(じゅんき)船長(34)は「地域のニーズに合わせて有効に活用したい」と意気込んだ。(安藤真子)

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