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 兵庫県中播磨地域(姫路市、神崎郡3町)の全日制・県立高校が現状の14校から6年後に9校に再編する方針が示された。3校ある姫路市立高校を将来的に1校に集約する方針案が2月末に公表されたばかりだ。同地域の公立高校の大幅な削減方針に、地元の教育関係者からは不安の声が漏れた。

 中西播地域をエリアとする第4学区は2020年度の公立中学3年の生徒数が約7200人で、30年前から半減した。一方、公立高の数は1校減という。

 第4学区に14教室を展開する学習塾「ジェイ教育セミナー」の福永洋さん(69)は「校数が多い上に生徒数の減少が進んだので削減幅が大きいのではないか」と指摘し「受験倍率も下がり気味で、成績上位校に受験生が集中する一方、苦戦する学校が多いのが実情だ」と話す。姫路市の中学校長も「交通の便がいい市中心部の県立高だけが残ることにならないか」と危惧する。

 同市内では、市立小中学校でも配置や規模の見直しが進んでいる。同市夢前町で莇野(あぞの)小学校の存続に向けて活動を続けてきた元小学校長の橋本栄さん(68)は「中山間地域にある小規模の県立高は、特色を出そうと地域と連携してきたところが多く、なんとか残してほしい」と訴えた。

 一方、西播磨地域(4市3町)では、28年4月に2校を1校に再編する方針が計画に盛り込まれた。対象となる高校は25年度内にも発表される見込み。(井上 駿)

姫路教育高校再編
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