徳川家の娘に生まれ、姫路城主の嫡男、本多忠刻(ただとき)の妻として城内で暮らした千姫の住まい「武蔵野御殿」を現代風に再現した部屋が8月1~31日、兵庫県姫路市の姫路城百間廊下にある「ヌの櫓(やぐら)」に登場する。バーチャルで復元着物を試着したり、照明や小道具を使ってスタジオで撮影したり、千姫になりきって楽しむことができる。(安藤真子)
若年層にも城や歴史に興味を持ってもらおうと「#センヒメキブン」として姫路市観光課が企画した。交流サイト(SNS)で写真を投稿してもらえるよう写真映えにこだわった。
会場にはスタジオとバーチャル着付けがある。約15平方メートルのスタジオでは、千姫が奉納したとされる羽子板や徳川家の家紋などが描かれた壁や、桜やススキの映像が流れる丸窓などを背景に撮影できる。
バーチャル着付け用の画面の前に立つと、茨城県の弘経(ぐぎょう)寺が所蔵する絵画を基に復元された千姫と忠刻の着物が映し出され、ポーズを決めて撮影できる。同課の担当者は「家族や友達と構図などを工夫して楽しんで撮影してもらい、姫路城と歴史にも関心を持ってもらいたい」と話した。
午前9時15分~午後5時15分(29~31日は午後4時15分まで)で特設サイトから要予約。1組5人以内で15分。入城料のほか1人500円(未就学児は無料)が必要。姫路市観光課TEL079・221・2116