兵庫県姫路市を拠点に60~80代でつくるソフトボールチーム「姫路シニア」が、12日に神奈川県で開幕する全国健康福祉祭(ねんりんピック)に、兵庫県代表として初出場する。野球やソフトボールの熟練者が集い、堅守でつかみ取った初の舞台だけに、選手らは「全国でも上位進出を」と闘志を燃やしている。
「ナイスバッティング」。姫路市四郷町のグラウンドで週2回ある練習は、選手たちの元気な声が響く。「夏は暑くてスタミナが…」。寄る年波にはあらがえない面もあるが、競技への愛着と気迫は球児顔負けだ。
チームは約20年前に創設し、現在は22人が在籍する。県予選にあたる大会が5月に開かれ、西重成投手(72)のピッチングを中心に守備でリズムをつくった。決勝の高砂シニア戦では打線もかみ合い、全国出場経験もある相手に7-4と快勝した。
今は実戦に向けた紅白戦などをこなし、最終調整を続ける。チームを束ねる山下誠主将(65)は「経歴も年齢もばらばらだが、声出しが積極的でチームワークも抜群」と胸を張る。
姫路シニアは13日、長崎県代表のチームと対戦予定。長谷川幸雄監督(73)は「初出場ということもあり、練習に熱が入っている。全国大会は強豪ぞろいだが、選手一丸となって勝利をつかみたい」と話した。(山本 晃)