姫路

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統合校の想定設置場所として発表された姫路南高校=提供
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統合校の想定設置場所として発表された姫路南高校=提供
統合校の想定設置場所として発表された福崎高校=提供
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統合校の想定設置場所として発表された福崎高校=提供

 兵庫県教育委員会が17日、2025年度の統合校設置を目指して発表した高校再編基本計画で、中播磨では交通の利便性が良く、学校規模も大きい姫路南と福崎を統合校の校地とする方針が示された。関係者からは「予想通り」との声が上がる一方、姫路市の旧町部から県立高が相次いで姿を消すことになり「高校も立地が良くないと生き残れない」と危惧する声が出た。(井上 駿、大山伸一郎)

 姫路南はJRはりま勝原駅や山電山陽天満駅に近く、福崎はJR福崎駅が最寄りで、ともに前身から数えて100年前後の伝統校。姫路市内の中学校長は「利便性や地域性を考えればまっとうな判断だが、旧町部の過疎化がより進みそう」と危ぶむ。

 二つの統合校はともに普通科校で、学年のうち1クラスは大学との連携などで探究的な学びに力を入れる「新学科」の設置を想定。市北部や臨海部での地域交流など統合対象校の特色を引き継ぐほか、通信機器や体育・音楽施設などの学校施設を充実させる。

 県内で唯一離島の高校である家島の関谷正明同窓会長(50)は「私が高2の時にカヌーと手こぎボートで競う海洋スポーツ大会が始まった。離島ならではの学校行事や授業を引き継いでほしい」と名残惜しそうだった。家島本島の小中学校では児童・生徒数の減少が続いており、教育環境が地域課題になっている。

 中播磨では県教委がさらに2校1組の再編を検討し、28年度にも別の2校1組の統合再編が予定されている。また姫路市は市立3高校の統合校を来春に移転する市中央卸売市場の跡地に新設する方針を表明している。

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