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童話の挿絵にそっくりな木彫りの段飾り=日本玩具博物館
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童話の挿絵にそっくりな木彫りの段飾り=日本玩具博物館

 「クマのプーさん」の翻訳や児童文学「ノンちゃん雲に乗る」で知られる故石井桃子さんの童話に登場する、戦前のひな飾りとそっくりな品が日本玩具博物館(兵庫県姫路市香寺町中仁野)で開催中の特別展「雛(ひな)まつり」で展示されている。挿絵は日本の舞台美術の第一人者、故朝倉摂さんが担った。同館は展示前での朗読会を3月4日に企画している。

 童話は1963年に初版が発行された「三月ひなのつき」(福音館書店刊)。ひな人形を買ってもらえない娘と、その母の心の交流を描いている。

 母親が少女時代に大切にしていたひな人形とよく似た同館の所蔵品は、大正末期から昭和初期にかけて作られた木彫りの段飾り。シンプルかつモダンなデザインに加え、ひな壇を置く木箱に人形や小物類を全て収納できる機能的な作りも見どころだ。カナダ在住の邦人から6年前に寄贈された。

 挿絵と見比べると、木箱の扉絵は違うものの、それ以外の造形はそっくり。尾崎織女学芸員は「寄贈時から既視感があり、しばらくして、あの本のおひなさまだと気付いた時は感激しました」と話す。

 朗読会は午後2時から1時間程度。「篠山ストーリーテリングの会」(丹波篠山市)の小山三智子さんが朗読する。無料(入館料一般600円が別途必要)、定員35人。事前予約が必要。日本玩具博物館TEL079・232・4388(午前10時~午後5時、水曜休館)

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