兵庫県福崎町南田原のギフトショップ「サラダ館」内に昨年12月、パンケーキ店「こびとぱん」がオープンした。店の前に同町が設置する妖怪人形付きベンチ「一つ目小僧」があることから、妖怪の焼き印付きのパンケーキを売り出した。店長は、店だけでなく地域を盛り上げたいと意気込む。(喜田美咲)
こびとぱんは、サラダ館福崎店を運営する「ヒサヤ」が開いた。パンケーキのほか、パフェやフルーツサンドを販売している。
ヒサヤは創業から42年、主に冠婚葬祭の贈り物を扱ってきた。しかしネット販売が主流になり、売り上げが低下。コロナ禍で式典が縮小されたことが追い打ちとなり、打開策を模索する中で「せっかく妖怪ベンチがあるので、巡った人が入りたくなる店にしよう」と、全く異なるスイーツという新規事業に乗りだした。
焼き印付きパンケーキは、3枚の生地に果物や生クリームなどをのせて、500~600円で販売。生地に使う卵白は、メレンゲ状に泡立ててから入れることで「ふわしゅわ」な食感を生み出した。人気のトッピングは「イチゴ」(ゴールデンウイークまで)や「抹茶あずき」。生クリームは甘さ控えめで、幅広い世代に好評という。
生地の焼き印は当初、従業員がデザインした一つ目小僧のみだったが、周囲からの要望を受け、今年2月からは町の非公認キャラクター、かっぱのガジロウのデザインも追加した。希望を伝えれば、選ぶことができる。
さらにパンケーキやベンチとの写真を投稿すると、プレゼントが当たるコンテストも実施している。こびとぱんの細越花菜店長(22)は「町へ来た記念に、たくさん写真を撮って発信してほしい」と呼びかける。
午前10時~午後4時半。不定休。同店TEL0790・22・0074









