大天守や小天守、渡櫓が複雑に並び立つ姫路城=姫路市本町
大天守や小天守、渡櫓が複雑に並び立つ姫路城=姫路市本町

 敷地内はまるで迷路。初めて巡ると、東西南北どちらを向いているかも分かりづらい。大天守と三つの小天守、それをつなぐ四つの渡櫓(わたりやぐら)で構成される連立式天守が特徴の姫路城(兵庫県姫路市本町)。複雑に入り組んだ構造が、難攻不落ぶりを支えている。

 今回の写真は「ハの渡櫓」から眺めたもの。写真右に大天守、同奥に東小天守、同左奥に「ロの渡櫓」が重なり合うように立つ。

 これは、今しか見られない光景だ。城の一般公開が始まった1912(大正元)年以降、初公開されている西小天守を含め、普段非公開の五つのエリアを今月29日まで見学できる。

 ただ江戸初期の築城以来、一度も戦はなく、堅守ぶりを発揮することはなかった。(辰巳直之)

■雪化粧の白鷺城 姫路市の元JR社員、北川勇さん(80)

 「たしか40年近く前の雪の日。(姫路市立)動物園の開園前、職員に頼んで園内に入れてもらいました。城の屋根も石垣も真っ白の姫路城。撮影に夢中だったので写真に手応えはなかったけど、社内の写真コンテストに出展したら表彰されました。昔は周りに高い建物が少なく、四郷町の自宅近くから城が見えた時代もありました。そんな身近な城の写真が評価され、うれしさも格別でした」

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 読者の皆さんから、姫路城に関する思い出の写真を募集しています。撮影時期にこだわりませんが、時代を感じさせるものをお寄せください。編集部が応募写真の中から選び、撮影時の思い出話を添え、今後姫路版で随時掲載します。あなたの大切な一枚をお待ちしています。

 応募は撮影時期、当時の状況を記入し、住所、氏名、ふりがな、年齢、電話番号を添えて、神戸新聞姫路本社編集部へメールか郵送で。写真の返却希望者は返信用封筒に切手を貼り同封してください。メールは写真を添付して件名に「思い出の姫路城」と記し、himeji@kobe-np.co.jpへ。郵送は〒670-0964 姫路市豊沢町78、神戸新聞姫路本社編集部「思い出の姫路城」係へ。編集部TEL079・281・1125