県立大学姫路環境人間キャンパス(姫路市新在家本町1)には、大正時代に旧制姫路高校(現神戸大)の学舎として完成した建物が今も残る。同校の本館として使われた「ゆりの木会館」と講堂の2棟で、いずれも国登録有形文化財に指定されている。建築から約1世紀がたった歴史遺産の魅力を学内外に発信しようと、キャンパスに通う同大学環境人間学部の学生らが活用法を模索し始めた。(田中宏樹)
7月上旬の平日午後、白い外壁と薄緑色の窓枠が印象的な講堂が開放された。照明の柔らかな光が落ち着いた雰囲気を醸し出し、学生たちが昼食を取るなど思い思いの時間を過ごした。

























