姫路市中央卸売市場(兵庫県姫路市白浜町)で5日、今年の初競りが行われた。場内には、全国各地から寄せられた新鮮な魚介類や青果が並び、卸売業者らが威勢の良いかけ声を響かせた。
水産物と青果を取り扱う同市場は2023年3月、同市手柄から移転した。場内は自動開閉式のシャッターで仕切られるなど、最新鋭の衛生管理システムが備わっている。
朝5時ごろ、マグロやヒラメなどの魚介類や、ジャガイモ、タマネギなどの青果が所狭しと並べられた。ベルの音とともに、競りがスタート。買い手の仲卸人らが希望額を札で示すと、競り人が大きな声で最高値を読みあげ、取引が進んでいった。
この日の取引は水産物80トン、青果が99トンで、全体としては、昨年の約7割にとどまったという。宮崎県産のキハダマグロに、1キロ当たり3596円の最高値が付いた。
同市場内で水産物の卸売りを手がける姫路魚類株式会社の長澤靖明社長(63)は「播磨灘の漁獲量の減少など、取り巻く環境は厳しいが、地域の台所としての役割を、今年も果たしていきたい」と語っていた。(成 将希)
























