松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭「灘のけんか祭り」などの屋台を手がけてきた大工の福田喜次さん(72)=同市木場=が、昨年の能登半島地震でバラバラに大破したみこしを修復した。極力元の部材を生かしてパズルのように組み合わせながら、足りない部材は自作。約8カ月みこしに向き合った。完成したみこしを見た石川県輪島市門前町の氏子は「今年は祭りができる」と喜んだ。(真鍋 愛)
■輪島の氏子ら「今年は祭りができる」
みこしは、280年以上前の江戸時代に作られたとされる。輪島市門前町の黒島若宮八幡神社で毎年8月17、18日に開かれる伝統行事「天領祭」で、総輪島塗・金箔(きんぱく)仕上げの曳山(ひきやま)2基とともに地域を巡行してきた。