兵庫県姫路市は7日、下水処理施設「東部析水苑」(同市白浜町)に重油とみられる液体約15立方メートル(ドラム缶約75本分)が流入したと発表した。油は下水処理前に全て取り除かれ、処理後の放流水や施設の設備に異常はないという。
市上下水道局によると、油は4月27日に流入。巡回中だった同施設の職員が、汚水をためる「沈砂池」に油が浮いているのを発見した。汚水ポンプを停止して監視し、新たな流入がなかったため、28日~5月1日にバキュームカーで吸引した。約400万円の費用がかかったという。
市消防局は2日から、同施設の管轄内で重油の貯蔵、取り扱いを許可している31施設への立ち入り検査を実施している。廃棄物処理法などに違反がある場合、市は刑事告発も検討するという。(真鍋 愛)