姫路市は、物価高騰対策として、10月下旬の利用開始を予定するプレミアム付き商品券(1セット5千円)の発行数を増やすことを決めた。計9万セットを追加する。また、6月分の児童扶養手当を受給した児童約6千人(約3800世帯)に、1人あたり1万円の給付金を配る。8月下旬に登録口座に振り込む。
市議会の6月定例会で可決された2025年度一般会計補正予算に、関連の事業費を計上した。
商品券は一般枠(プレミアム率25%)を当初予定の30万から35万セットに、75歳以上のシルバーデジタル応援枠(同50%)を6万から10万セットに変更。当初予算の9億7500万円に2億円を増額する。
発行はマイナンバーカードの普及を狙い、デジタル形式で行う。カード保有者のみ購入できる。高校3年生までの子どもがいる世帯が対象の子育て応援枠(同50%)は、子どものマイナカードが必要になる。
申し込み開始は9月中旬を予定。担当する市産業振興課は「カードの新規取得には1カ月半ほどかかる。希望者は早めの申請を」と呼びかける。
市は市内事業者向けの支援策も拡充する。米国による関税措置の影響をにらみ、国外の見本市に出展する際の経費の補助率を上げるなど海外展開を後押しする。(有島弘記)