野球部をデータと応援の両面で支える生徒会長の角田晴陽さん=東洋大姫路高校
野球部をデータと応援の両面で支える生徒会長の角田晴陽さん=東洋大姫路高校

 東洋大姫路高校(姫路市書写)の2年で生徒会長の角田晴陽(はるひ)さん(17)は、野球部のデータ分析を担うアナリストの一人として、グラウンドの外からチームを支えている。19日開幕の第98回選抜高校野球大会では、チームは大会第3日の21日に花咲徳栄高校(埼玉県加須市)と対戦する。試合当日は、応援でも裏方としてアルプススタンドを文字通り「奔走」するといい、チームに欠かせない役割を果たしている。(船田翔太)

 幼いころから、両親に連れられて球場に通い、野球に親しんできた。2024年、野球部以外の生徒からアナリストを募ることになり、「野球に深く関われる絶好の機会」と、迷うことなく手を挙げた。

 アナリストは角田さんを含め現在6人。練習試合では自軍の打者の打率や打点、出塁成績、投手の球速や球種をスマートフォンのアプリに入力し、地道に記録する。集計されたデータは監督や選手に共有される。

 応援の裏方としては、昨年夏の全国高校野球選手権大会でスタンドを駆け回った。アルプス席にいる野球部員から次に演奏してほしい曲を聞き取り、すぐに吹奏楽部に伝える役割を担当。伝達が遅れれば声援が途切れ、応援の一体感が損なわれかねないとあって、試合中は大忙しだった。

 「試合を全然見られなかった」と苦笑しつつも、チャンステーマ「アゲアゲホイホイ」の演奏に合わせて、保護者や同校OB、地域のファンが一体となって声援を送る光景を、「(声量が)地響きみたいで、とにかく熱気がすごかった」と興奮気味に振り返る。「それだけ地域に愛されているチームなんだ」と、野球部に誇らしさも感じた。

 普段の学校生活で野球部員と接してきた角田さんの目には、彼らは体育祭や文化祭で率先して会場を盛り上げる「とにかく明るくてエネルギッシュな存在」として映る。「自分たちらしく、いつも通りのプラスのパワーを発揮してほしい。スタンドは私に任せてください」と頼もしく語り、ナインにエールを送る。