世界的な指揮者の西本智実さんが加西市を訪れ、九会小学校の5、6年生を指導。92人が合奏曲「アフリカンシンフォニー」を演奏した。「情景や気持ちを音で表現して」-。アドバイスを受け、演奏のこつを教わった児童たちが奏でる音色は一変。西本さんは「それぞれがストーリーをつくって演奏しているのが伝わった」と、子どもたちの成長に目を細めていた。(敏蔭潤子)
西本さんは大阪音大卒。ロシア国立交響楽団の首席客演指揮者などを歴任し、世界を舞台にキャリアを積んできた。その一方、国内外の小中高校などで音楽を題材にした体験型授業にも取り組む。加西市では昨年初めて小中学生を指導し、目を輝かせて演奏する子どもたちを見た市教育委員会が「本物に出会える機会を」と本年度も要請した。