大阪・関西万博の会場で26~30日、北播磨地場産業開発機構(西脇市西脇)が、播州織の製品展示やワークショップなどを行う。県や神戸ファッション協会が主催して県産品を世界にPRする事業「ひょうご国」に参加する形。ひょうご国の会場のエントランスには、同機構が試作した播州織生地など約30点が飾られるという。(金井恒幸)
場所は、万博会場内のギャラリーWEST(ウエスト)。ひょうご国には、同機構など県内の21団体が出展する。同機構によると、播州織関連で製品を出展するのは、斎藤商店▽島田製織▽大化産業▽藤原染工▽藤井茂織布▽貢織布-の6社で、いずれも西脇市内。同機構が参加する会社を募ったという。
ストールやシャツのほか、扇子や布草履、犬の形をした眼鏡スタンドや布で装飾した箱、布の折り紙など、各社が選んだ個性豊かな製品を出品予定。扇子や布草履は、端切れから生産するなど、環境にも配慮しているという。
このほか、台湾実践大学と播州織のコラボ企画で、桑村繊維(多可町)、内外織物(西脇市)、丸萬(同)が生地を提供した製品も展示される。
ワークショップは布を使った塗り絵を計画し、26日正午から午後3時半に実施予定。
エントランスの展示では、同機構が試作した生地に加え、西脇市がまちのシンボルとして選定した「西脇チェック」や、緑色を基調とした多可町の「タカタータン」も活用される見通しという。
同機構の山口尚美専務理事は「今回の万博出展をきっかけにし、国内外のより多くの人に播州織の魅力を伝え、産地に来てもらえるようにしたい」と話す。