兵庫県三田市の無職男性(87)が5日、「交流サイト(SNS)で知り合った人物に、現金約1252万円をだまし取られた」と三田署に届け出た。同署はロマンス詐欺事件として調べる。
同署によると、男性は9月11日、フェイスブックで米国出身の日本人女性を名乗る人物と知り合い、LINE(ライン)に誘導されてやりとりをするうちに好意を抱くようになった。相手は国連職員の医師をかたり、「ウクライナの病院で勤務することになった」「副業で医療機器の販売をしているが通信状況が悪い。代わりに配送業者に連絡してほしい」などと男性に伝えてきたという。
男性が配送業者と名乗る人物にメッセージを転送したところ、「(医療機器の)輸送代金として125万円が必要」などと請求された。男性は、女性に頼まれるがまま代金の立て替えとして、指定の口座に現金を振り込んだ。その後も関税の名目で現金を要求され、10月に11回、計約1252万円を振り込んだという。
さらに医療機器の設置作業費として700万円の立て替えを依頼されたが、男性には残金がなく、同署に相談に訪れたことで被害が発覚した。
























