大山賢二容疑者(兵庫県警提供)
大山賢二容疑者(兵庫県警提供)

 たつの市新宮町の民家で住人の女性(74)さんと次女(52)が刺殺された事件で、遺体に複数あった刺し傷は首周辺に集中していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警たつの署捜査本部は、強い殺意を持って執ように襲撃されたとみて捜査。次女への殺人容疑で逮捕状を取った住居・職業不詳の大山賢二容疑者(42)を公開手配し、行方を追っている。

 遺体は19日午前、安否確認のため民家を訪れた警察官が発見した。女性は玄関付近、次女は1階廊下で、いずれも上半身から血を流して倒れていた。

 捜査関係者によると、遺体には身を守ろうとした際にできる「防御創」もあったが、刺し傷は首周辺に集中していた。死因は女性が失血死、次女が出血性ショックで、ともに首の深い傷が致命傷だった。

 大山容疑者は約10年前、殺害された母娘の南隣に住んでいた。現在この家には誰も住んでおらず、捜査本部は25日、殺人容疑で家宅捜索したが、凶器は見つからなかった。立ち寄った形跡がないかさらに調べる。

 大山容疑者は遺体が見つかる3日前の16日深夜、約30キロ離れた高砂市内の路上で寝ているところを通報され、高砂署で事情を聴かれた。その中で「人を殺した」などと述べたが、具体的な日時や場所、相手などは語らず、刃物など凶器も持っていなかった。

 署は信ぴょう性が低いと判断。大山容疑者の所持金が550円しかなく、現場の南隣にある家に居住歴が確認できたため、その付近まで容疑者を車で送り届けていた。