神戸

  • 印刷
阪神・淡路大震災で多くの店舗が焼失した大正筋商店街で「1歩踏み出す勇気を持とう」と語る仲田幸司さん=神戸市長田区二葉町
拡大
阪神・淡路大震災で多くの店舗が焼失した大正筋商店街で「1歩踏み出す勇気を持とう」と語る仲田幸司さん=神戸市長田区二葉町
2008年に西神戸センター街で開かれた震災復興イベントで写真に納まる仲田幸司さん(左)と安達智次郎さん(西神戸センター街提供)=神戸市長田区双葉町
拡大
2008年に西神戸センター街で開かれた震災復興イベントで写真に納まる仲田幸司さん(左)と安達智次郎さん(西神戸センター街提供)=神戸市長田区双葉町

 元阪神タイガース投手の仲田幸司さん(57)=兵庫県西宮市=が17日、大正筋商店街(神戸市長田区二葉町)で開かれる阪神・淡路大震災の復興イベント「ONE HEART(ワン・ハート)」に参加する。同じ元阪神選手で2016年に亡くなった、同市長田区出身の安達智次郎さんの遺志を継ぎ、安達さんが長年尽力してきた復興イベントへの参加を決めた。トークショーで、在りし日の思い出を語る。(大橋凜太郎)

 仲田さんは沖縄・興南高校を卒業後、83年のドラフト3位で阪神へ。92年には14勝を挙げ、最多奪三振のタイトルを獲得した。安達さんが神戸村野工業高から松井秀喜さん(元巨人)の外れ1位として入団してきたのも92年だった。

 仲田さんは当初、同じ左腕としてライバル視していたが、低姿勢で謙虚な安達さんをすぐかわいがった。力投のあまり毎回帽子を飛ばす様子を見て「あごひもでも付けとけ」と、よく冗談を言ったという。震災で2人とも被災し支え合った縁もあり、引退した後も交流は続いた。

 訃報が届いたのは、6年前の1月。「また帽子を飛ばす姿を見せてくれよ…」。41歳で急逝した後輩を思い、仲田さんは人知れず涙した。

 「被災したふるさとを盛り上げたい」と草野球チームを結成し、地元商店街の復興イベントにも精力的に参加していた安達さん。生前の姿を思い出し、仲田さんは「安達が愛した長田の力になりたい」と思い立った。

 「野球人生では2人とも天国と地獄を味わい、震災をともに乗り越えた。だからこそ、被災者には、1歩踏み出す勇気を持って笑顔で過ごしてほしいと伝えたい」と力を込める。復興イベントには来年以降も参加し続ける予定といい、「安達、後は俺にまかしとけ」と空を見上げた。

 イベントは午後5時から。観覧無料。同7時からは、カレー310食の炊き出しがある。

【特集ページ】阪神・淡路大震災

神戸スポーツ震災27年
神戸の最新
もっと見る
 

天気(5月28日)

  • 28℃
  • 19℃
  • 0%

  • 29℃
  • 15℃
  • 10%

  • 28℃
  • 19℃
  • 10%

  • 30℃
  • 17℃
  • 10%

お知らせ