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青木さやかさんが主演する神戸市消防局の動画の一場面
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 神戸市内で救急車の要請が急増している。新型コロナウイルスの流行「第7波」と、熱中症などの暑さによる体調不良が増える時期が重なったことが背景とみられ、市消防局は「緊急性が高い人の元に早く駆けつけたい」と119番の適切な利用について伝える動画を公開。一方で、急を要する状況かどうか分からない人らには、24時間対応できる相談センターへの電話を推奨している。(名倉あかり)

 同消防局によると、救急車の出動件数は、6月は7243件だったが、7月は月別で過去最多となる9444件に増加。8月はさらに増える見通しで、同1日には410件と日別の過去最多を記録した。

 ただ、410件のうち病院に搬送しなかったケースは100件を超えた。要請したものの、到着すると搬送を辞退する人が多かったという。同消防局は「発熱などの症状があり、コロナへの不安から救急車を呼んだが、冷静に考えると必要を感じず、断る人が多いのではないか」と推測する。

 搬送者のうち、入院を必要としない軽症者の割合は常に半数を超える。より緊急性の高い患者が救急車を利用できるよう、同消防局は啓発動画を公開した。

 動画はドラマ仕立て。主演するタレントの青木さやかさんは救急車を利用した経験があり、感謝の気持ちから協力を決めたという。

 冒頭、青木さんが演じる祖母は、腰痛を理由に「病院に行く時間」と笑顔で救急車を要請。乗り込むと、取り乱した娘から電話で孫が交通事故に遭ったと伝えられた。救急車が孫の元へ到着するのに時間がかかると知り、「この救急車で向かって!」と救急隊員に訴えるシーンで幕を閉じる。

 同消防局によると、動画のように、かかりつけの病院などへ行くためにタクシー感覚で救急車を呼ぶ人は実際にいるという。

 救急出動はコロナ禍でこれまでにも増えたことがある。今回と同じ夏場の感染拡大となった2020年の「第2波」では同年8月に7534件。今年冬のオミクロン株による「第6波」では1月に8059件、2月に7487件に上った。

 一方で、コロナ収束の見通しがない中、不安を抱える市民は絶えない。

 「救急安心センターこうべ」(#7119)は、時間を問わず対応。受診できる病院などを教えてくれたり、救急車が必要だと判断すれば転送してくれたりする。同消防局は「急を要する場合は迷わず119番を」としつつ、救急安心センターへの相談を勧める。

→「東灘区のページ」(https://www.kobe-np.co.jp/news/higashinada/

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