布引遊園地。レジャー施設の名称ではない。れっきとした地名だ。
日本三大神滝の一つとされ、文字通り布が垂れているかのように白く美しいことから平安貴族にも愛されてきた布引の滝。地名の布引遊園地はその周辺に点在する。
布引の滝近辺の歴史に詳しい神戸大学特命講師の小代薫さんと、布引谷を歩いた。一息ついたのは「おんたき茶屋」。住所は「神戸市中央区葺合町布引遊園地45番地」と聞いて驚いた。
「結婚するとき、自分は遊園地に嫁ぐのかと思いましたよ」。店を切り盛りする東灘区出身の山口公子さんは笑って振り返った。
小代さんによると、布引遊園地というのは実際にあった施設で、その名残から地名になったとのこと。
ただ、今のようにメリーゴーラウンドなどがある遊園地ではなく、「人が集まり土産物屋や茶屋などが並ぶ、物見遊山が目的の場所だった」という。
頭を巡らせてみると、神戸市役所そばに東遊園地がある。あの場所も、以前から気になっていたが、今でいう遊園地のような雰囲気は全くない。
「どちらも明治初頭にできましたが、用途が違います。東遊園地はスポーツなど体を動かすための広場、布引遊園地は観光地のような場所でした」
同じ時期に近い場所で「遊園地」が二つもできたのは、いずれも神戸が開港して外国人がやって来たことと関係があるらしい。その興味深い経緯については、後ほど解説してもらおう。
山口さんに頼んで、茶屋兼自宅に届いた年賀状を見せてもらった。もちろん宛先には「布引遊園地」の文字。山口さんには日常のことで「こんなのでいいの?」と苦笑した。
でも、やはり実物を見るとインパクトがあった。小代さんも少し目を丸くしていたようだった。(安福直剛)
◇
記者がぶらっと歩き、まちの魅力をリポートする「てくてく神戸」。第2弾は「布引編」をお届けします。
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